「死にあるき」第14話後編~第16話
作成日:2017-08-12
最終更新日:2019-02-18

ネタバレもあるので要注意
第14話後編

ストーリー

林の中に迷い込んだ朱鷺子と愛子

朱鷺子が愛子の手を引っ張って、謎の黒い影から逃げます。

そこで、朱鷺子と愛子を探しに来た教師の声が聞こえてきました。

愛子はそれに向かって声を上げようとするものの、木の根っこに足を取られて転んでしまいます。

黒い影に怯えて声を上げようとする愛子ですが、その口を朱鷺子が塞ぎます。


二人ともそのまま様子を伺いますが、依然二人に呼びかけ続ける教師の方へと向かい始める黒い影。

朱鷺子はその機に乗じて、教師の方(帰り道)に迂回しながら進もうとします。

愛子は何かを言い掛けるも、教師の悲鳴を聞いて朱鷺子の提案通り教師を見捨てて逃げることにしたのでした。


無事逃げ延びた後愛子は、今日起きたことは秘密にしてほしいと朱鷺子にお願いし、朱鷺子もそれを聞き届け、今日まで守ってきたのでした。

この話を聞いた矢代と古河は、愛子の行方を朱鷺子に聞きますが……

その事件の一年後に自殺したとのことでした。


なるほど……これで中学生以前の朱鷺子の周りで起きた5つの事件の内2つが明かされたということになるんでしょうね……

養護施設 - 望(友人) - 柵が外れて転落死
小学一年 - 黒須勇人(黒須貴仁の息子) - 車にはねられ死亡
小学三年 - 同級生の男子生徒 - 防火扉に首を挟まれ死亡
中学二年 - 担任の教師 - 黒い影に殺される
中学三年 - 岡田愛子(友人) - (一年前の事件を後悔して?)自殺

朱鷺子の話を聞いた帰り道の矢代と古河。

今日の話は自分を容疑から外すためにしたものではないかと、矢代は考えました。

しかし古河が過去の事件は人為的に起こせるものじゃないと反論します。

ですが、矢代は最初の事件(時宗の事?)なら可能じゃないかと考え始め、何かに気付いた矢代に古河が目を向けた瞬間。

突如前方から大きな音が。

目の前のキャリアカーから乗用車が滑り落ちてき、「助手席」に座っていた矢代は咄嗟にハンドルをに切るのでした。


一方朱鷺子は自身が話した事件について考えていました。

如月教授(オカルトの人)が言っていた願いとその対価の始まりには、林間学校での事件が関わっていないと考えつつも、如月教授の「人を殺したことがあるでしょう?」という言葉を思い出し不敵な笑みを浮かべるのでした。

キャリアカーから落ちてきた乗用車。

頭から血が流れていたものの、エアバッグも作動しており、無事目を覚ます古河。

そして矢代に向かって声を掛けますが、

目を向けた先には、車に押しつぶされた矢代の死体があったのでした……。


最後のページで恒例だった死亡者リストが更新されました。

今回のラインナップは、

・黒須朱鷺子
・矢代修一(死亡)
・古河良太
・秋山薫
・如月満月
・青谷蒼
・青谷藍

そして、北村夏生(朱鷺子の親友)の名前までも……。

徐々に過去の事件も明かされ始めました。謎の黒い影が一体何者なのか、矢代は何に気付いたのか、如月教授は何を握っているのか、そして朱鷺子が浮かべた笑みの意味とは……
考えるパーツが徐々に出てきてミステリーっぽい面白さも現れつつ再び訪れた死にあるきに、ホラーサスペンスっぽい面白さも。

すごい……美雪さんが死んでからどんどん面白くなってる……。

そしてついに更新されてしまった死亡者ビンゴカード。頼むから夏生だけは死なないでくれ……。


ちょい足し

短冊を飾る季節。朱鷺子が夏生の短冊を見つけ……

確かに朱鷺子って珍しい名前だよね。
第15話

ストーリー

里奈が他殺体で発見されたことを聞きつけて、朱鷺子の元へ訪れた青谷蒼。

これで犯人が見つかれば、如月教授たちのオカルト説を否定できるうえ、朱鷺子の疑いも晴れると嬉々として語ります。

そんな様子に不快感を示す朱鷺子。

嬉々とした様子の理由を、青谷的には理不尽な理由で疑われた朱鷺子が可哀想だったからと言いますが、それに対し朱鷺子は、可哀想だと思ってるのは「自分が思っている朱鷺子」であって、私自身ではないと返します。

その言動をめんどくさいと青谷は言い、友達いるの? とまで。

もちろん朱鷺子には夏生と言う大親友がいるのでいると言いますが、青谷は、「朱鷺子は優しいから友達がいないわけがない」とそれを肯定します。

うーん、青谷の位置がよくわからん。朱鷺子の味方っぽいけど、なぜ朱鷺子をここまで信じられるのか……。こいつ実は何か知ってるんじゃないの?

青谷曰く、一度事件として処理されてしまった黒須家の連続死亡事件を再び「殺人事件」として扱うには色々面倒な手続きがあるそう。

そしてただの事故として処理させないために自分がいると豪語します。

最後に言ったセリフが印象的でした。

「連続死と死体遺棄事件。この二つを平等に扱えるのは僕たちだけなんだから!」

この連続死は、黒須家の死亡事件。死体遺棄事件は里奈と白木夫婦のことを指してるんだろうけどここまで堂々と平等に扱えると言い切るのはちょっと普通じゃないような気が……。


一方矢代を失い、自身も入院となった古河。

矢代が死んだ事故のことを思い出して顔を伏せる彼の元に秋山が訪れます。

矢代が死んだことを好機と、自分たちのオカルト持論を推そうとし、自分たちでは調べられなかった朱鷺子の過去を古河から聞き出そうとします。

当然古河も知らないので言わないし、言うつもりもないと返します。

しかしここで、今まで自分たちが一つでも解決できた事件があったか、次に犠牲になるのは自分(古河)かもしれないと脅しをかける秋山。

その言葉に少なからず動揺を見せ、思わず「呪い」であると考えかける古河ですが、
ここで生前の矢代を思い出します……。

矢代の意思を継いで断固として事件・事故であるという姿勢を貫き、疑念があるなら払拭されるまで捜査する、と強い瞳で言い切ります。

その言葉に、もう聞き出せないと感じたのか秋山は食い下がることもなく病室を後にします。

ここでの古河超イケメンです。

古河は黒須家の連続死と死体遺棄事件を結び付けられれば、黒須家の捜査を再開できるかもと考えました。

おお。青谷と同じ目線になった。


そしてさっそく島崎警部(上司?)に電話をして確認したところ、死体遺棄事件のことで新たな事実が判明することに。

それは、里奈と一緒に白骨死体で見つかったのは、間違いなく白木夫妻であるものの、その白木夫妻にはが居て、未だ死体としても見つからないことから完全に行方不明であるという内容だったのでした。

青谷の株が下がる(というか色々怪しい)と同時に古河の株が上がる回でしたね。

そして今までみんながバラバラに動いている様子でしたが、なんというか全員がそれぞれの視点・立場で捜査することで事件を解決できるのではと感じさせる回でもありました。

最後の島崎警部の話を聞く限りでは、考察の中でした朱鷺子の旧姓が「白木」っていう予想は当たってるかもしれないですね。


ちょい足し

安易な英国Disはやめたまえ。

作者コメントといい意外と面白い事好きなんですね、この人。けどゆでたまごも立派な料理ですよね。
第16話

ストーリー

場所は図書室。

夏生が赤点を取ったらしく、それについて朱鷺子に愚痴を漏らしていました。

どうやら赤点を取ったせいで母親に道着を燃やされそうになっているんだとか。

そんなよくケンカをする北村親子を珍しがる朱鷺子。

朱鷺子は父親の時宗に反抗しないし、朱鷺子にも説教することはあまりなかったそう。


しかし時宗としてはホントはもっと好き勝手してほしかったらしく、夏生も時宗と同じことを朱鷺子に言いました。

そしてその言葉通り朱鷺子は朱鷺子なりの考えを以て、黒須家の皆に本音をぶつけるようにし、そしてその結果……。

んでしまったと。


朱鷺子はそのことを後悔しているのか思わず「自分はいない方がよかった」と夏生に漏らします。


その言葉を受けて「そんなことない」と思わず怒鳴りつける夏生。

ここでの夏生と朱鷺子の会話はすごく好きです。やっぱり朱鷺子の親友になれるだけのことはあるなぁ夏生。

最後には、朱鷺子と一緒にいる時が一番楽しいのに……、一緒の高校行けるって思った時すごい嬉しかったと涙ぐみながら叫びます。

ええヤツすぎる(´;ω;`)


朱鷺子も、

「…私も、」

「すごく…嬉しかった。」

と穏やかな笑みを浮かべて言いました。


美雪さんの時の朱鷺子を思い出しますね……。


二人の帰り道。

朱鷺子は警察を目指す夏生の近くで働けるように、将来は「検察」になると夏生に言います。

夏生は朱鷺子に激励を送りつつ、近くにあったコンビニに寄ることにしました。

学科試験に落ちることを懸念している朱鷺子に、勉強の方はまた朱鷺子が手伝ってくれるでしょ? と笑顔で振り返る夏生。

しかしその時、コンビニの看板がちてきて……。

やっぱり朱鷺子の気持ち、個人的にはすごくよくわかる。
自分も両親だろうが兄姉だろうが叔父だろうが上司だろうが先輩だろうが、思ったことはよく言うし、
人によっては正論ぶつけられるの嫌な人もいたし(逆もいましたけど)。

そしてそんな朱鷺子に対する夏生の言葉……今回はいい話でした。
でも敢えて言わせてくれ。

おい了子……(呼び捨て)今は8月……夏はまだ生きてるんだぞ……。

ていうか朱鷺子の心を変えて「死にあるき」を止めさせることができるのは夏生しか居ないだろ……
まだ生きてるんだよね? ね?


ちょい足し

猫を持ち上げている朱鷺子。その腕には……。

ちょっと今回のちょい足しの意味は分からなかったな……。読み返した方がいいかな? それとも未来への伏線?
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