「死にあるき」第26話~第28話
作成日:2018-03-28
最終更新日:2019-02-18

ネタバレもあるので要注意
第26話

ストーリー

青谷蒼と白木藍の出会いの話から始まり。

かつて虐待されていた青谷と似た境遇にあった藍は、家にも帰らず公園のベンチにいたところを青谷に声を掛けられました。

その時の藍の様子だけで彼女の家庭のことを分かったとは思いませんが、もともと正義感の強い青谷なので彼女を助けてあげると提言します。

正義感だけでなく、死んだと重ねていたような気もしますが……。

そしておそらくこの後、藍の両親を殺すことになるのだと思います。


朱鷺子に首を切られた青谷は、呼吸もままならず口から血を吐き出します。

このときの朱鷺子のセリフは

「面白いな。地上にいながら溺死できるぞ!」

です。


初めは朱鷺子のことをにらみつけていましたが、彼女の言葉で自分が助からないと思ったのかなんなのか、耳を傾けつつも、藍のことを助け出そうと手首を縛っていたガムテープを剥がし始めます。


そして朱鷺子は前話で明かした家族の殺人について、まずその動機を明かし始めます。

朱鷺子は自分の行動について、他人より明確に優先順位を持っており、その中で最も優先順位が高いのは「自分に何かを与えてくれた人」らしい。

最もそれに当てはまるのが養父である「黒須時宗」(一番最初に死んだ人)で、ずっとそばにいてあげることが彼のためになると思っていたようですが……。

しかし、時宗が願っていたのは他ならない、朱鷺子自身の幸せだったそう。

時宗のために行動してしまう朱鷺子は、彼がいると返ってその時宗の願いが叶えられないと思ったようです。

殺し方は、学校に行く前に彼に「本をたくさん読みたい」と言うだけの単純なもの。

高齢者だった時宗はその朱鷺子の言う通り本をたくさん抱えて運んでいる途中で、転倒して頭を打ち付けて死亡したらしい。


狙って起こすのはかなり難しい気はしますが、失敗したところでまた別のお願いをしてうっかり死ぬのを狙うつもりだったのでしょう。


狙い通り時宗が死亡した後、美雪さん以外の黒須家の皆から本心で責められたことを笑いながら語ります。


一方、青谷は藍の拘束を外し切ると彼女に、外の人たちに、僕に捕まって怖くて逃げられなかったと言うように伝えます。

彼の遺言に戸惑っていたものの、青谷が「お願い」というと素直に「うん」と返しました。


最期に藍を抱きしめながら涙を流し、朱鷺子が青谷に向き直った瞬間にはすでに事切れていました。


結局朱鷺子は黒須家の死がどこまで青谷による殺人だったのか分からずじまいのまま。

朱鷺子は血まみれになった衣服を着替えて、そのまま彼らの家を後にするのでした。

こう言うとアレかもしれませんが、青谷のこの最後の殺人が上手く言っていれば彼の言う通り綺麗な人間になれたような気がしてならない。
正義感が強くて真面目な性格なのは良く分かるし、劣悪な家庭環境と過去の自責の念さえなければ凄い良い人だったろうなと。

ちょい足し

スカートを試着した藍を青谷がひたすらに褒めていました。照れた藍はスカートを脱いで……。
第27話

ストーリー

青谷殺害後、家に戻った朱鷺子。

炊飯器に米をセットして、貴重なシャワーシーンへ。


風呂場で自身の先について考えます。

青谷を朱鷺子が殺したことはすぐにばれる。

それと同時に青谷が連続殺人事件の犯人だったことも判明するはず。

殺人罪に問われても情状酌量の余地はあると。


青谷の首を切りつけた後、処置を行わなかったり、そのまま自首もせず現場を立ち去ったりしてるから彼女に非はあれど、確かに減刑はされるんでしょう。


最早家族もいない今、捕まっても別に構わないと思う中、頭に思い浮かぶのは友人である夏生のことでした。


一つは警察と検察になって一緒に働くという約束のこと、もう一つは家族のように夏生が自分を許さないのではという心配でした。


夏生がたとえ自分を許さなくても、自分がやりたいことができればいいと朱鷺子は考えるものの、夏生以外で自分がやりたいことが無かったことに気づきます。


朱鷺子が逃亡した後、青谷宅への扉を開いた古河と秋山

すぐ見える机の上には血に塗れた包丁とタオルが。


こんなあからさまに殺人の証拠を残したまま犯人が出かけるとは思えないため、中に犯人がいる可能性が高く、また令状もないため中に入るのをためらう古河。


秋山は逆に、家の中に人の気配がなく、露骨に証拠があるのに鍵もかけずにいたことから逆に犯人がいないと踏み、被害者は一刻を争う状態にある可能性があると踏み、家に踏み入ろうとします。

その秋山を留めてまず古河が家に入ります。

そこには青谷の死体と彼の首を抑えて出血を止めようとしているが。

入ってきた古河を警戒するようにキッとにらみつけます。


秋山は家の前でこれまでの情報を整理します。

今回青谷宅で行われたことを大体把握しており、青谷に誘拐された朱鷺子と藍が青谷を殺害したのだろうと予想。

さらに青谷が黒須家を殺害していたのなら、今回の一連の事件には朱鷺子の「呪い」の余地は殆どないことを心配します。

家から出てきた古河は家の捜査を行うために、管理人と話をしにいくため、現場に人が立ち入らないように秋山にお願いします。

秋山はこれ幸いと中にいる藍から、いったいどこまでが青谷による殺人だったのかの話を聞こうとします。


朱鷺子は夏生の家を訪れます。

いつもよりテンションの高い朱鷺子を怪訝に思いながらも、一緒に勉強しないかと誘われて快く返事をします。


珍しく夏生の腕を引っ張りながら早く行こうと急かす朱鷺子。

夏生が準備をしに家に戻った後、

「早くしないと、時間がなくなってしまうよ」

とひとり呟くのでした。

少しずつ真実に近づく古河たち。一方朱鷺子もようやく自分の望みに向かって行動を始めました。
切なさはあるもののいろんな人たちが自分の目的に向かって前向きになる回でした。

ちょい足し

当直明け、うつらうつらしている古河を気遣って、本当は仕事をお願いしようとしていたのですが、矢代は今日はもう帰っていいといいます。しかし強がった古河は矢代に向かって……。
いい上司だな、矢代。
第28話

ストーリー

前話で夏生を遊びに誘った朱鷺子。

彼女は勉強している夏生に、試験のコツを口うるさくアドバイスします。


夏生はそんな彼女に文句を言いますが、これが捕まる前に朱鷺子がしたいことだったのでしょう。


フードコートで勉強していた二人は、図書館に場所を変えることに。

朱鷺子はふと見つけたガチャガチャを別に好きでもないのにやることにします。


青谷の家で藍を見つけた秋山。

黒須家連続不審死事件についてどこまでが青谷によるものだったのかを聞こうとする秋山ですが、青谷の遺体を抱きかかえたまま話を聞こうとしません。

秋山は、いつか藍が自分で墓に埋葬できるようになるまでの間、青谷の遺骨を預かることを約束に質問に答えてもらうことに成功します。


テストが終わったら海にでも遊びに行きたいと言う夏生。

自身が捕まることを知っている朱鷺子は海には行けないと言います。

夏生に続いてエレベーターに乗り、「すぐ君も私一緒に居たくなくなる」と告げます。

そしてさらに自分が人を殺したことも明かします。

理由を聞く夏生ですが、朱鷺子はそれに答えず黒須家の皆のようにならないようにと、友達でなくなることを告げ、エレベーターを降ります。


しかしそんな彼女を引き留める夏生。

その瞬間エレベーターの扉が閉まり夏生の荷物が挟まったまま上昇を始めます。


秋山がした質問に対して藍が返した答え。

黒須家の中で青谷が殺したのはたった里奈一人だけというものでした。


夏生は荷物の紐に首を絞められそうになりながらエレベーターに徐々に持ち上げられていきます。

そして朱鷺子は夏生に向かって手を伸ばし――。

朱鷺子が最後、夏生と会ってしたことは、自分がやったことを伝えて別れを告げることでした。
夏生のために能動的にここまでするというのはやはり夏生は他の誰より特別ということなんでしょう。

ちょい足し

家族みんなで朱鷺子の話をする北村(夏生)家。その呼び方が微妙に間違っており……。
呼び方よりも家族全員が朱鷺子のことを知っていることに戦慄……果たして生き延びられるのか。
コメントログ
コメント投稿